18世紀に欧州のフランス革命時に絶対王制に対する批判として生まれた国民国家
国民が主権者として存在する国民国家は今日において主流ですが
ロシアや中国は国民国家ではなく共産主義国へと移行しました。
なぜロシアや中国といった大国がなぜ国民国家に移行しなかったのか?
なぜ共産主義国へ移行したのか?
そして国民国家の次の未来はどうなるのか?
この記事を読むことで
なぜロシア、中国と行った大国が国民国家へ移行しなかったのか
また、最後には
国民国家の問題点、今後どうなるのか、についても解説していきます
良ければ見ていってください
それでは行きましょう
結論
中国、ロシアはランドパワーの国のため
国民国家に移行できず共産主義の道を選んだ
日本、アメリカ、イギリスはシーパワーの国であり
国民国家への移行が容易だった
ドイツのように努力し国民国家へ移行した国もある
今後
国民国家のパワーは大企業へ移り
次にはインターネット空間(メタバース)により国境を超えた
「DAO」というコミュニティーが力を増していく
国民国家への移行がうまく行った国
わかりやすい国でいくと
イギリス、アメリカ、日本になります
これらの国が国民国家へ上手に移行できた理由としては
国が海に囲まれているシーパワーの国だったから
です。
シーパワーの国は国境が明確であり、他国と自国が明確に区別できます。
そうなると他の民族が入ってこないので自国民国の定義が容易となります。
民族や宗教、文化、主食、言語、国歌の斉唱、国旗への敬礼などなど
国民同士で共有できる国民的アイデンティティが強いほど
強い国民国家が出来上がりました。
それは
他国との違いがより明確となり
国民が自分の為に自国を守ろうとする意識も強固なものとなっていったからです。
当時はインターネットもなく
情報は自国の流す一方的なものであり、
マスメディアも情報が制限されており、国民としても偏った判断しかできない状況でした。
ロシア、中国が国民国家へ移行しない理由
しないというより
できなかったというのが正しいかもしれません
中国もロシアも多くの国と国境が隣接しており、国境があいまいで
移民が多く、民族も多様、言語、宗教もバラバラ
国民としての定義があいまいなため
国民をまとめることが非常に難しかったのです。
事実、ロシア帝国は国民国家化を試みましたが
皇帝が殺されて、ロシア革命が起き第一次世界大戦後に国が崩壊してしまいました。
国民国家へ移行できなかったため
ロシアと中国は共産主義、社会主義という方法を取らざるを得なかったのです。
国民国家の問題点
近代史において
国民国家の問題が各所にでてくるようになりました。
それは自国民以外を排除しようとする動きでした。
自国のアイデンティティを明確にようとしすぎたため
他国民への批判、差別が浮き織りになって出てきたのが
ヒトラー政権であるナチス・ドイツです。
自らの国民国家のあり方を強調しすぎた結果、
他民族を虐殺するという残念な結末がドイツには待っていたのでした。
日本やイギリスなど完全な島国であっても移民は避けられません
防ごうとするなら鎖国をしなければならないでしょう
このようにして
他国から民族や情報がなだれ込むと
統一した国民像を保つことが難しくなり
国家は国民をコントロールできなくなってきたのです。
国民国家の次はGAFA?? DAO??
ここ近年ではインターネットが発達したことで
個人と個人での発信、受信が行われるようになり
国民や文化の違いがはっきりと分かるようになりました。
世界中がネット上でつながることができ、民族の統一は古い思想となりました。
そんな中において
宗教、文化、民族、ジェンダー、家族のあり方、個人のありなどの多様化が進み
生活様式の統一化が無くなったことで
国家が国民に対して均一な社会福祉を提供できなくなってきました。
そして国家の代わりにGAFAのようなスーパー企業が全世界を股にかけ売上を伸ばし
力を持ち始めてきました。
これらの企業は顧客情報を持ち、管理利用し、莫大な利益を得ることで
国家がなし得ない社会福祉、インフラを提供できる時代になってきたのです。
つまり
国民というアイデンティティーが崩れてきた現在
均一化してきた国民像がなくなり
富を平等に分散することがより難しくなってきたので
政治不信につながり国家は国民をコントロールできなくなったのです。
そのスキをついてGAFAのようなスーパー企業が躍進しているのが現在です。
今後は国境をこえた思想の統一
インターネットにより
似たような思想や趣味の人間が集まることが可能になりました
ネット上では外見も性別も生まれも関係ありません
そこへブロックチェーン技術が発明されたことで
独自の通貨、独自の投票システムを様々なコミュニティ上に持たせることが可能になったのです。
そこにメタバース、WEB3.0の技術が組み合わさることで
国家の替わりとなる
DAO「 Decentralized Autonomous Organization 」(自律分散型組織)が発達しやすくなりました。
これにより近い未来では「現実の国籍」を保有しながら、仮想空間上では個人個人思想にマッチした「DAO国籍」
を持つという時代がやってくるでしょう。
楽しみですね!
感想、意見などあれば是非コメント欄に書き込んでみてください
ではまた!
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