世界幸福度ランキングのカラクリ なぜ日本は低いのか?

雑記

2022年の世界幸福度ランキングが発表されました

https://public.tableau.com/views/WorldHappinessReport2022final/Figure2_1?:embed=y&:embed_code_version=3&:loadOrderID=0&:display_count=y&:origin=viz_share_link

トップ10の国は以下

1位:フィンランド

2位:デンマーク

3位:アイスランド

4位:スイス

5位:オランダ

6位:ルクセンブルク

7位:スウェーデン

8位:ノルウェー

9位:アイスランド

10位:ニュージランド

 

そして我らが日本は

なんとーーーーーーー

54位ーーー!!!

低いーーーーーーーーーーー。。。

 

みなさんも同様にどこかで目にしたことがあると思います、

そして目にするたびに

「日本のランキング 低っっっく!!」

と思ったことありませんか?

 

腐ってもGDPが世界3位

男女ともに長生きで

自然にも恵まれ、戦争もなく安心安全な国である

我が国がなぜこんなに低いのか?

少なくとも個人的に54位は納得がいかない

 

てなわけで、

この記事を読むことで

 

そもそもどうやってランキングをつけているのか?

上位に食い込む国の特徴は?

なぜ日本のランキングが低いのか?

についてわかるようになります。

 

良ければ見ていってください

 

そもそも何を根拠にランキングをつけているのか?

 

世界幸福度報告は国連が設立した非営利団体「SDSN」が毎年発表しているランキングで

150以上の国・地域に住む人々から

社会的支援の充実度や人生の自由度などの自己評価値を集計し、

各国・地域の 「総合幸福度」 を数値化しているものになります。

具体的には以下の色のグラフがその数値になります。

①一人当たりのGDP

②社会的支援

③健康寿命

④人生の選択の自由度

⑤他者への寛容度

⑥社会への腐敗度をどの程度把握しているか

⑦ディストピア+残差

ランキングのカラクリ

上の根拠となる項目を見て疑問に思いませんか?

 

①一人当たりのGDP③健康寿命

 

これは客観的な数字があるので各国で比較できますが

 

以下のこいつらの

②社会的支援 ④人生の選択の自由度 ⑤他者への寛容度

⑥社会への腐敗度をどの程度把握しているか ⑦ディストピア+残差

 

あまりにも比較するには主観的すぎて難しすぎやしませんか??

 

特に⑦ディストピア+残差

この項目グラフから見ると全体を占めるウェイトが大きいのに

なんの項目かさっぱりわからないですよね。。。

 

これらはどうやってどのような意味で

どうやって数字としてランキングに落とし込んでいるのでしょうか?

 

具体的にどうやって数値化しているのか?

疑問となっている先程の項目について、

どのように数値化しているか見てみましょう

 

②社会的支援

「困ったときに頼れる親戚や友人がいますか」

という質問への回答で評価

④人生の選択の自由度

「 人生で何をするのかを選択する際の自由度に満足していますか?

それとも不満がありますか?」

という質問への回答で評価

⑤他者への寛容度

「この1ヶ月間で慈善団体に寄付をしましたか?」

という質問への回答で評価

⑥社会への腐敗度をどの程度把握しているか

  という質問への回答で評価

⑦ディストピア+残差

「今幸せか?」 「昨日、笑うことがあった?」 「昨日、楽しいと思ったことあったか?」といった質問をし、その結果をプラス要因として評価。

逆に

「悲しい感情を持つことはありましたか?」という問いの結果はマイナス要因として評価。

そして「残差」としてジニ係数(所得格差)などのデータをこれに追加している。

こんな感じで評価しているのです。

これを見て

客観的に判断できるとはあまり思えませんよね。。。

個人のあいまいな主観が基準になってきているので

これをすべて鵜呑みにして

日本は幸福度が低い!!!

とは断言できないでしょう。

上位ランクに食い込む国々の特徴とは?

リベラルな福祉国家で租税負担率が高い国

毎度ランキングに鎮座している

フィンランド(1位)、デンマーク(2位)、アイスランド(3位)、ノルウェー(8位)、スウェーデン(7位)

この国はいずれもリベラルな福祉国家です。

租税率が鬼のように高い代わりに

国が手厚く生活を保障してくれ、

生きることに不安が少ない国だと言われています。

 

以下財務省からの国別の税負担ランキング表です

一目瞭然で

税負担が高い国ほど幸福度ランキング上位に食い込んでいるのがよくわかります。

 

国家が国民の生活をきっちり支えており

国民が生活に不安にならずに済むため

 

②社会的支援 ④人生の選択の自由度 ⑤他者への寛容度⑥社会への腐敗度⑦ディストピア

に対しても良い回答が出るのでと思われます。

 

ちなみに福祉国家とは

国家の介入が大きく、積極的に国民生活の安定・確保を任務とする国家であり

貧困の解消、生活水準の安定、富・所得の平等化、国民一般の福祉の極大化を目的としています。

 

カトリック教徒が多い国

人の価値観は宗教が大きく関係しているのだとわかります

福祉国家の次にランキングに食い込んでいるカテゴリとしては

カトリック教徒が多い国ということがあげられます。

 

カトリック信徒の多い国は、

フランス20位、イタリア31位、スペイン29位、ポルトガル56位、

オーストリア11位、ベルギー19位、クロアチア47位、チェコ18位、

ハンガリー51位、アイルランド13位、リトアニア34位、

マルタ33位、ポーランド48位、スロバキア35位、

スロベニア22位、ルクセンブルク6位

GDPが高くなく、福祉国家でない場合でもカトリック教徒が多い国は50位以内に食い込んできています

 

なぜ日本のランキングが低いのか?

今までの説明からもわかるように

日本人でカトリック教徒が少ない

募金文化がなく、また募金を推進するような税制が少ない

各家族家で頼れるコミュニティが減っている

多くの人が企業に努めており、独立や企業する文化や応援する仕組みがない

これらによってランキングが低いのだと思われます。

 

正直幸福度ランキングはあまり気にしなくていいのではないかと

個人的には思います。

  

意見あれば聞かせてください

 

では!

コメント

タイトルとURLをコピーしました